「VTuberになりたいけど、アバターの作り方がわからない」
「機材も知識もない私でも、本当にVTuberになれるのかな…」
こんな疑問や悩みをお持ちではありませんか?
本記事では、2D・3Dのアバターを無料で作る方法や、初心者でもできる配信準備の手順をわかりやすく解説します。
必要なソフトやアプリ、具体的な操作の流れまで丁寧に紹介するので、初めてでも安心して自分だけのVTuberを作り上げられます。
VTuberとは何か?個人勢と企業勢の違いも解説
ここでは、まずVTuberの仕組みを簡単に解説し、次に「個人勢」と「企業勢」という二つの活動スタイルの違いをわかりやすくお伝えします。
これから始めたい人が、自分に合うスタイルを見つけられるように、特徴をしっかり押さえていきましょう。
VTuberはアバターを使って配信する活動者のこと
VTuberとはVirtual YouTuberの略で、2Dや3Dのアバターを使って動画やライブ配信を行う人を指します。
カメラで表情や動きを読み取り、それをアバターに反映させることで、まるでキャラクターが実際に話しているように見えるのが特徴です。
現実の見た目に縛られないため、理想の姿やキャラクターを自由に作り出すことができ、自分を新しい形で表現できます。
たとえば、かわいいキャラクターで活動したり、普段の自分とは違う性格を演じたりと、創作の幅が広いのも魅力でしょう。
活動の場はYouTubeに限らず、TwitchやTikTokなどにも広がっており、どの環境からでも始めやすい点も人気の理由です。
個人勢VTuberは自由度が高く自分のペースで活動できる
個人勢VTuberとは、事務所に所属せず、自分の力でアバター制作や配信、編集などを行う人のことをいいます。
配信時間や内容を自分で決められるため、好きなタイミングで自由に活動できるのが大きな特徴です。
趣味や得意なことを中心に配信する人も多く、自分の興味をそのまま発信につなげられるため、自然体で続けやすい魅力があります。
また、ファンとの距離が近く、コメントや応援の声を直接感じられることで、支えてもらっている実感を持ちながら活動できます。
しかし、自分の工夫や努力がそのまま成果につながるため、達成感を味わいやすく、少しずつ上達していく過程を楽しむことができるでしょう。
企業勢VTuberは事務所のサポートを受けて活動できる
企業勢VTuberは、事務所やプロダクションに所属して活動するタイプのVTuberです。
アバター制作や配信環境、宣伝活動などを事務所がサポートしてくれるため、整った環境で安心して始められます。
マネージャーや運営スタッフがつくことで、スケジュール管理や企画の進行を任せられる点も大きな利点です。
そのため、イベント出演やコラボ配信など、個人では難しい規模の活動にも挑戦しやすくなります。
ただし、事務所の方針や契約内容に沿って活動する必要があり、自由度は個人勢よりもやや低くなります。
それでも、知名度の上がりやすさや安定した運営体制は大きな強みで、プロとして本格的に活動したい人には最適な環境といえるでしょう。
VTuberアバターの2Dと3Dの違い
VTuberのアバターは、大きく分けて「2D」と「3D」の2種類です。
どちらも自分の分身として活躍しますが、見た目の動きや制作方法、必要な機材などに違いがあります。
ここでは、自分の目的に合ったアバターの作り方を選べるよう、2Dと3Dそれぞれの特徴を詳しく解説します。
2Dアバターは制作費用を抑えられるため初心者に向いている
2Dアバターは、イラストをもとに顔や体をパーツごとに分け、それらを動かして表情をつける仕組みで作られます。
イラストを用意できれば、無料ソフトを使って動かせるため、初期費用を抑えて始めやすい点が魅力です。
3Dと比べて必要な機材が少なく、パソコンとWebカメラさえあればすぐ配信を始められます。
そのため、機材の知識が少ない初心者でも安心して挑戦でき、練習を重ねながら少しずつ表現の幅を広げていけます。
また、2Dは顔や上半身だけを動かす仕組みが多いため、作業量が少なく、デザインや配信内容に集中しやすいのも利点です。
2Dアバターは原画の画風を保ったまま動かせる
2Dアバターの魅力は、イラストの雰囲気や塗りの質感をそのまま残せる点にあります。
もともとの絵柄を活かしながら、まばたきや口の動き、髪の揺れなどの細かな表現をリアルに再現できます。
特に、自分で描いたキャラクターやお気に入りのイラストを動かしたい人には、2Dモデリングがぴったりでしょう。
Live2Dのようなツールを使えば、イラストのパーツを自然に連動させることができ、まるで生きているような動きを実現できます。
さらに、画風を崩さずに感情を表現できるため、配信でのキャラクターの個性がより伝わりやすくなります。
自分の世界観を大切にしたい人や、アニメ調の見た目を好む人には、2Dアバターが理想的な選択です。
3Dアバターは360度全身を映して自由に動かせる
3Dアバターは立体的に作られており、360度どの角度から見ても自然に見えるのが特徴です。
顔だけでなく全身を動かせるため、表情や姿勢の変化をリアルに再現でき、より臨場感のある配信が可能になります。
モーションキャプチャーを使えば、手を振ったり歩いたりといった動作もそのまま再現できるため、配信内容の幅が大きく広がります。
特に、ステージ上でのトークやイベント出演など、動きを活かした表現をしたい人に向いているでしょう。
ただし、3Dはデータの作成や調整に時間がかかり、パソコンの性能もある程度必要になります。
その分、完成したモデルは自由度が高く、自分の動きを思い通りに表現できるため、映像としての完成度を求める人におすすめです。
3Dアバターはダンスや激しい動きのある配信に適している
3Dアバターは、全身を自由に動かせるため、ダンスやライブパフォーマンスの配信にとても向いています。
音楽に合わせて踊ったり、ステージ上を歩き回ったりといった動きを自然に再現できるのが特徴です。
体の傾きやステップなども正確に反映されるため、視聴者に臨場感を与え、まるで目の前で踊っているような感覚を届けられます。
また、3D空間を活用して照明やカメラワークを調整すれば、演出の幅も広がり、ライブ感のある配信を作り出すことが可能です。
ダンスやアクションを中心に活動したい人、表現力を重視したい人には、3Dアバターが最適です。
制作に手間はかかりますが、その分だけ完成した配信は迫力があり、見ている人を強く惹きつけます。
【完全無料】2DでのVTuberの作り方
2Dアバターは、有料ソフトを使わなくても無料のツールを組み合わせることで、十分に本格的な仕上がりにできます。
ここでは、イラスト制作からモデルの動作設定、配信画面のデザイン、そして配信環境の構築までをすべて無料で行う方法について解説します。
工程ごとに順を追って作業すれば、絵を描くのが好きな人も、配信初心者の人も、自分だけのVTuberアバターを数日で完成させることができるでしょう。
CLIP STUDIO PAINTでイラストを描く
最初に行うのは、自分の分身となるVTuberアバターのイラストを描く作業です。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)は描き心地が非常に良く、Live2D用のイラスト制作に最適なソフトで、30日間無料で使うことができます。
Live2Dで自然に動かすためには、顔や髪、目、口などを一枚の絵として描かず、それぞれを独立したパーツとしてレイヤー分けして描きましょう。
たとえば、まばたきや口の開閉を自然に見せたい場合は、上まぶた・下まぶた・口の形などを別々に描き分けておくと調整がしやすくなります。
描き終えたイラストは、すべてのレイヤーを保持したままPSD形式で保存します。
このデータ構造がそのままLive2Dで動きを設定する基礎になるため、整頓されたレイヤー構成を意識して作成するのが成功のポイントです。
Live2Dでパーツ分けとモデリングを行う
次の工程では、CLIP STUDIO PAINTで描いたイラストをLive2Dに読み込み、パーツごとに動きを設定していきます。
Live2Dは2Dのイラストを立体的に見せることができる専用ツールで、無料版のCubism Editorでも基本的なモデリング作業を行うことができます。
まずは、顔の向きを変えたときの自然な変形や、目・口の開閉といった基本的な動きを設定しましょう。
最初は難しく感じるかもしれませんが、公式チュートリアルに沿って操作すれば、数時間の練習でキャラクターをなめらかに動かせるようになります。
すべての設定が終わったら、ファイルを「.model3.json」形式で書き出し、次のVTube Studioに読み込む準備をしてください。
VTube Studioでトラッキング設定をする
Live2Dで作成したモデルを実際に動かすには、VTube Studioを使ってトラッキング設定を行います。
スマホやWebカメラで顔の動きを読み取り、それをリアルタイムでアバターに反映することで、自然な表情や口の動きを再現できます。
アプリを起動したら、作成したモデルファイルを読み込み、カメラ設定を行って動作確認をしてください。
顔を左右に動かしたり、まばたきしたりして、アバターの動きが自分の動作と一致しているかを確認します。
設定画面では、動きの感度や表情の反応速度を細かく調整できるため、自分の声や話すテンポに合わせて最適な設定を見つけましょう。
無料版は画面下部にミニキャラクター(ウォーターマーク)が表示されるため、VTuber活動がある程度軌道に乗ってきたら有料版を検討してください。
Canvaでロゴと背景を作成する
配信の印象を大きく左右するのが、背景やチャンネルロゴといったビジュアルデザインです。
Canvaは無料で使えるオンラインツールで、豊富なテンプレートを利用すれば、初心者でもセンスの良いデザインを短時間で作れます。
まず、アバターのテーマカラーや世界観に合わせてフォントや色合いを決めましょう。
たとえば、落ち着いた雰囲気なら淡い色や手書き風フォント、明るく元気なキャラクターならビビッドカラーや太字フォントを選ぶと統一感が出ます。
背景はアバターが際立つように、シンプルで明るすぎない色合いにすると画面全体が見やすくなります。
完成したロゴと背景はPNG形式で保存し、VTube StudioやOBSに取り込むことで、配信画面に統一感と個性を加えることが可能です。
OBS Studioで配信環境を整える
配信準備の最終工程は、OBS Studioで画面と音声の設定を整えることです。
OBSは無料ながら高性能な配信ツールで、画面レイアウトの調整や音量バランス、エフェクトの追加まで細かくカスタマイズできます。
まず、VTube Studioの画面を「ウィンドウキャプチャ」で取り込み、Canvaで作った背景やロゴを重ねてレイアウトを整えましょう。
マイクの音量やBGMのバランスを確認し、視聴者が聞きやすい音量に調整することが、配信クオリティを高める重要なポイントです。
設定が終わったら、YouTubeやTwitchの「ストリームキー」を入力して接続します。
テスト配信を行い、映像と音声が正しく出力されていることを確認できれば、自作アバターでのVTuberデビューがいよいよ実現します。
【完全無料】3DでのVTuberの作り方
3Dアバターを使ったVTuberは、全身を自由に動かせるため、よりリアルで臨場感のある配信を行うことができます。
一見すると難しそうに感じますが、無料で使えるツールを組み合わせれば初心者でも自分の3Dモデルを制作して、実際に動かして配信まで行うことが可能です。
ここでは、3DでVTuberアバターを作るための方法を、ステップごとに具体的に解説します。
VRoid Studioで本格的な3Dモデルを作る
最初の工程は、3Dモデルの制作です。
「VRoid Studio」は無料で使える3Dキャラクターメイキングソフトで、誰でも簡単にアニメ風のキャラクターを作ることができます。
髪型や顔の形、体格、服装まで細かくカスタマイズでき、マウス操作だけで直感的に造形を調整できるのが魅力です。
プリセットを使えば短時間でキャラクターの雰囲気を整えられ、初心者でも自然な仕上がりの3Dモデルを完成させられます。
この形式は多くのVTuberソフトに対応しており、この後のトラッキング設定や配信ソフトとの連携もスムーズに行えます。
Blenderで高度な3Dモデリングを行う
VRoid Studioで作ったモデルをさらに精密に仕上げたい場合は、Blenderを活用します。
Blenderは完全無料の3Dモデリングソフトで、髪の質感や服のシワ、アクセサリーの形状などを細かく編集できるのが特徴です。
モデルをBlenderに読み込み、必要な部分を微調整することで、よりリアルで立体感のあるキャラクターを作り上げられます。
また、光の反射や影の出方を調整することで、配信時にアバターの印象を大きく変えることも可能です。
最初は操作が複雑に感じますが、公式サイトやYouTubeには日本語チュートリアルが多数あり、基礎から学べばすぐに応用が効くようになります。
完成したデータは再びVRM形式に変換し、次のトラッキング工程で使用します。
VSeeFaceでVRMモデルをトラッキングする
VSeeFaceは、3Dモデルをリアルタイムで動かすための無料トラッキングソフトです。
WebカメラやiPhoneのフェイストラッキング機能を使って、顔の表情や頭の動きを読み取り、アバターに反映できます。
まず、VRoid StudioやBlenderで作成したVRM形式のモデルをVSeeFaceに読み込み、カメラを接続して動作確認を行います。
顔を傾けたり、笑ったりしてアバターが自分の動きに追従しているかを確かめながら、反応が鈍い部分は感度を調整して最適化しましょう。
さらに、体全体の動きを加えたいときはモーションキャプチャーのデバイスを併用することで、手振りや姿勢までも自然に反映でき、配信の臨場感が一段と高まります。
Unityと連携して配信環境を構築する
最後に行うのが、Unityを使った配信環境の構築です。
Unityはゲーム開発で使われるソフトですが、VTuberの配信にも応用でき、モデルや背景を自由に配置できる柔軟さがあります。
VSeeFaceとUnityを連携させることで、背景の変更や照明効果の追加など、画面演出をより豊かにすることが可能です。
また、OBS StudioにUnityの映像を取り込むことで、リアルタイムで3Dアバターを動かしながら配信が行えます。
照明の色やカメラアングルを工夫すれば、臨場感のあるライブ配信を作り出すことができ、まるでスタジオ撮影のような映像演出が実現します。
Unityを使いこなせば、配信の完成度を一段と高められ、自分の世界観をより深く表現できるようになるでしょう。
【完全無料】スマホでのVTuberの作り方
パソコンを持っていなくても、スマホ1台でVTuberとして活動することは十分に可能です。
最近では、スマホ向けのVTuberアプリが数多く登場しており、アバター作成から配信までをアプリ内で完結できるようになっています。
ここでは、人気の高い「IRIAM」「REALITY」「ミラティブ」「トピア」の4つのアプリを取り上げ、それぞれの特徴と使い方を紹介します。
IRIAMでアバターを作成して配信する
IRIAMは、スマホ1台でイラストを動かして配信できるアプリで、他のツールを使わずにVTuberとして活動を始められるのが魅力です。
手持ちの一枚絵を読み込むだけで、アプリが自動的にアバター化してくれるため、Live2Dのようなモデリング作業が不要です。
顔の向きやまばたき、口の動きをカメラで検知し、イラストがまるで生きているかのように自然に動きます。
イラストの構図によってはトラッキングが反応しにくいこともありますが、シンプルな正面構図を選ぶとより安定して動作します。
コメント機能を通じて視聴者との交流も盛んで、配信中にファンからのリアルタイムな反応を受け取れる点も人気の理由です。
パソコン操作が苦手な人でも簡単にVTuberデビューができる、初心者に最も優しいスマホアプリの一つといえるでしょう。
REALITYでアバターを作成して配信する
REALITYは、スマホだけで3Dアバターを作成し、ライブ配信ができるアプリです。
顔の形や髪型、目の色などを細かくカスタマイズできるため、自分好みのキャラクターを簡単に作り上げることができます。
配信を開始すると、スマホのインカメラで顔の動きをリアルタイムに読み取り、3Dアバターに反映してくれます。
操作も直感的で、表情やポーズをワンタップで切り替えられるため、初心者でもすぐに使いこなせます。
コミュニティ機能が強く、ファンとの交流を楽しみながら成長していけるのがREALITYの大きな魅力です。
ミラティブでアバターを作成して配信する
ミラティブは、ゲーム配信とアバター配信を両立できるスマホアプリです。
スマホゲームをプレイしながら、自分のアバターを画面に表示して実況できるため、ゲーム好きな人に特に人気があります。
アプリ内で作れる「エモモ」と呼ばれるアバターは、顔のパーツや髪型を自由に変更でき、表情の種類も豊富です。
自分の動きや声を反映させながら、リアルタイムで視聴者と交流できるため、自然な会話形式の配信がしやすくなっています。
また、録画配信機能も備えており、ライブ配信だけでなく、好きな時間に収録した動画を公開することも可能です。
スマホ1台で「遊び」と「配信」を同時に楽しみたい人には、ミラティブがぴったりの選択といえるでしょう。
トピアでアバターを作成して配信する
トピアは、歌や音楽を中心に活動したい人に特化した無料のVTuber配信アプリで、顔を出さずに歌声で自分を表現できるのがメリットです。
アプリを開くだけで3Dアバターを作成でき、表情や姿勢の変更もワンタップで行えるため、操作の手軽さも魅力です。
トピアの特徴は、カラオケ機能と音質の良さにあり、スマホのマイクだけでもクリアな音声で歌えるよう自動調整されるため、特別な機材がなくても安心して配信を始められます。
さらに、音声エフェクトやリバーブ機能を使えば、臨場感のあるステージのような演出を加えることもでき、自宅でもプロのような歌配信が可能です。
また、アプリ内では定期的にランキングイベントやコラボ企画が開催されており、実力次第で多くのリスナーに見つけてもらえるチャンスも広がります。
VTuberアバターを作るのに使えるおすすめソフト・アプリ7選
VTuberとして活動を始めるには、アバター制作や配信に使うソフトの選び方がとても重要です。
機能や用途が異なるツールを上手に組み合わせることで、より自然な動きを実現し、自分の理想に近いアバターを作り上げることができます。
ここでは、2Dと3Dの両方に対応した人気の無料・有料ソフトを紹介します。
Live2D|2Dイラストに動きをつける定番ソフト
Live2Dは、平面のイラストを立体的に動かせるソフトで、2Dアバター制作に欠かせないツールとして広く利用されています。
イラストをパーツごとに分けて読み込み、目や口、髪の動きなどを細かく設定することで、まるでアニメキャラクターのように自然な表情を再現できます。
モデリングの難易度はやや高めですが、公式サイトには初心者向けのチュートリアル動画が充実しており、学びながら進めることが可能です。
無料版でも基本的な機能は十分に使えるため、まずは自分の描いたキャラクターを動かしてみたい人におすすめです。
完成したデータはVTube Studioや他の配信ソフトに読み込むことができ、すぐに配信で使用できます。
一度仕組みを理解すれば、アニメのような表情豊かなアバターを自由に操れるようになるでしょう。
VRoid Studio|無料で使える3Dモデル作成ツール
VRoid Studioは、無料で使える3Dキャラクターメイキングソフトで、誰でも簡単にアニメ風の3Dモデルを作成できます。
髪型、顔の形、服装などをマウス操作で調整できるため、3Dモデリングの知識がなくても直感的に操作できるのが大きな特徴です。
プリセットから好みのパーツを選び、微調整するだけで完成度の高いモデルを作成でき、初心者でも数時間で自分の分身を作り上げられます。
作成したモデルは「VRM形式」で書き出せるため、VSeeFaceやLuppetなどの3D配信ツールにすぐ利用できます。
また、VRoid Hubという共有サービスを使えば、作成したモデルを他のユーザーと共有したり、他人のモデルを参考にしたりすることも可能です。
3Dアバターを手軽に作りたい人には、最初のステップとして最適なツールといえるでしょう。
VTube Studio|スマホ連携できる人気トラッキングソフト
VTube Studioは、Live2Dで制作した2Dモデルを動かすためのトラッキングソフトです。
スマホやWebカメラを使って顔の動きを読み取り、まばたきや口の動き、首の傾きなどをリアルタイムで反映できます。
特にスマホ版は精度が高く、表情の細かな変化まで自然に再現できるため、多くのVTuberが愛用しています。
感度設定やショートカットキーのカスタマイズも充実しており、表情をワンタップで切り替えることも可能です。
また、背景透過機能を使えばOBSなどの配信ソフトに直接映像を送れるため、編集の手間を大幅に減らせます。
シンプルな操作性と高い性能を両立しており、2Dアバター配信を目指すなら欠かせない定番ツールです。
Blender|無料で本格的な3Dモデリングができる
Blenderは、プロの3Dデザイナーも使用する高性能な3Dモデリングソフトで、完全無料で利用できます。
モデリング、アニメーション、ライティング、レンダリングなど、3D制作に必要な機能をすべて備えているのが特徴です。
VRoid Studioで作ったモデルをBlenderに読み込み、服やアクセサリー、髪の質感などを細かく調整すれば、より完成度の高いキャラクターに仕上げられます。
また、光や影の演出を設定することで、アバターの雰囲気を大きく変えることも可能です。
操作には少し慣れが必要ですが、チュートリアル動画や日本語の解説サイトが多く、学習環境は整っています。
本格的な3D制作を学びたい人にとって、Blenderは最も自由度の高いツールといえるでしょう。
Adobe Character Animator|リアルタイムで表情を反映できる
Adobe Character Animatorは、カメラやマイクを使って顔の動きや声をリアルタイムでキャラクターに反映できるソフトです。
話すと口が動き、眉や頬の表情も連動して変化するため、自然なアニメーションを簡単に実現できます。
キャラクターの素材はPhotoshopやIllustratorで作成でき、アプリ間の連携もスムーズです。
音声認識機能を使えば、セリフに合わせて自動的に口パクを作ることも可能で、手動で細かく調整する手間がかかりません。
リアルタイム配信にも対応しており、OBSを介して直接YouTubeやTwitchに配信できます。
生放送で動くキャラクターを使いたい人や、企業配信を想定した高品質な演出をしたい人に向いています。
Photoshop|高度な画像編集とイラスト作成ができる
Photoshopは、世界中のクリエイターに愛用されている画像編集ソフトで、VTuberアバター制作の工程でも欠かせない存在として幅広く利用されています。
イラストの彩色や質感の調整、背景合成や光の効果付けなど、他のツールでは難しい繊細な編集を自在に行える点が最大の魅力です。
Live2D用のイラストを描く場合、パーツごとにレイヤーを分けて作業できるため、後のモデリング作業がしやすくなります。
さらに、ブラシ設定を調整することで、柔らかい水彩風の塗りや重厚な油絵風のタッチなど、多彩な画風を自在に表現でき、キャラクターの雰囲気を自由に作り込むことが可能です。
他のAdobe製品との連携も優れており、Character AnimatorやAfter Effectsと組み合わせれば、より表現力のある映像演出が可能です。
細部までこだわったアバターを作りたい人にとって、Photoshopは欠かせないツールといえるでしょう。
CLIP STUDIO PAINT|漫画・イラスト制作に特化したソフト
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)は、漫画やイラスト制作に特化したソフトで、多くのVTuberがキャラクターデザインに使用しています。
線の入り抜きが滑らかで、筆圧感知に優れているため、手描き感を活かした繊細な表現が可能です。
VTuberアバターを描く際には、顔・髪・目・口などのパーツをレイヤーで分けながら制作することで、Live2Dへの移行がスムーズになります。
特に、塗りのバリエーションやトーン機能を使うと、キャラクターの個性をより際立たせることができます。
ブラシの種類が豊富で、アニメ調からリアル調まで幅広い画風に対応できるため、自分の理想に合わせたアバターを描きやすいのも魅力です。
使いやすさと描画性能のバランスが良く、初心者にもプロにも愛されている定番ソフトといえるでしょう。
VTuberの作り方に関するよくある質問
VTuberを始めようと考えている人の多くは、「アバターを自作できるのか」「どのくらいの期間で完成するのか」など、制作に関する具体的な疑問を抱くことが多いです。
さらに、著作権の扱いや学習に必要な時間なども気になる点であり、これらを理解しておくことで安心して活動を始めることができます。
ここでは、初心者がつまずきやすい5つの疑問を取り上げ、それぞれのポイントをわかりやすく解説します。
初心者でも自作でVTuberアバターを作れますか?
現在は初心者でもVTuberアバターを自作できるようになっており、専門的な知識がなくても制作環境を整えられる時代になっています。
「VRoid Studio」や「Live2D Cubism」などの無料ツールを活用すれば、誰でも直感的な操作でアバターを作り、動かすところまで進めることが可能です。
2Dアバターの場合は、イラストを描いてLive2Dでモデリングを行う手順が一般的であり、描いた絵をそのまま動かせるのが大きな魅力です。
絵を描くのが得意でない人でも、テンプレート素材や配布モデルを使えば、時間をかけずに自分らしいアバターを作成できます。
3DアバターならVRoid Studioを使うことで、パーツを組み合わせるだけで完成し、初心者でも数時間で配信用のモデルを用意できます。
VTuberアバター制作にかかる期間はどのくらいですか?
アバター制作にかかる期間は、制作の方法や求める完成度によって大きく変わりますが、自作の場合はおおむね1〜2週間が一つの目安です。
2Dアバターは、イラスト制作とモデリングの両方を行う必要があるため、最初は時間がかかりますが、慣れてくると短期間で仕上げられるようになります。
3Dアバターの場合は、モデル作成から動作確認までを含めると2〜4週間ほどかかることもありますが、VRoid Studioを使えば作業時間を大幅に短縮できます。
プリセットを活用すれば、髪型や服装を数クリックで変更でき、初心者でも1日で完成させることも可能です。
クリエイターに依頼する場合は、制作スケジュールや修正の回数によって納期が変わるため、1か月前後を目安に考えておくと安心です。
余裕をもって依頼内容を整理し、スケジュールを調整することで、理想に近いアバターをスムーズに完成させられます。
スマホだけでVTuberアバターは作れますか?
スマホだけでもVTuberアバターを作り、配信まで行うことができるようになっています。
「IRIAM」や「REALITY」「トピア」などのアプリを使えば、PCを使わずにキャラクターの作成からライブ配信までをスマホ1台で完結できます。
IRIAMは一枚絵をアップロードするだけで自動的にアバター化してくれるため、Live2Dのようなモデリング作業を行う必要がありません。
REALITYやトピアでは、髪型や服装、表情を自由にカスタマイズできるため、自分の個性を活かした3Dアバターを簡単に作ることが可能です。
どのアプリも操作が直感的で、カメラの前に座るだけで顔の動きをトラッキングし、リアルタイムに反映してくれます。
まずはスマホでVTuber活動を始めてみて、慣れてきた段階でPC配信に移行するというステップアップの方法もおすすめです。
アバター制作を依頼する場合の著作権はどうなりますか?
アバター制作を外部のイラストレーターやモデラーに依頼する場合、著作権の扱いは契約内容によって異なるため、事前に確認しておくことが非常に重要です。
一般的には、制作物の著作権は制作者側に帰属し、依頼者はそのアバターを使うための利用権を得るという形になります。
商用利用や改変を行う場合は、契約時に「著作権譲渡」や「二次利用の可否」について明確に取り決める必要があります。
口頭だけのやり取りだとトラブルの原因になるため、メールや契約書などの書面で合意内容を残しておくことが望ましいです。
また、アバターだけでなく、BGMやロゴ、背景素材なども同様に著作権が関係するため、すべての権利関係を整理しておくことが大切です。
Live2Dの勉強にどのくらい時間がかかりますか?
Live2Dは最初こそ操作に慣れが必要ですが、基本的なモデリングであれば10〜20時間ほどの練習で十分に習得できます。
公式サイトでは、初心者向けの動画講座やサンプルデータが無料で公開されており、実際に触りながら学ぶことで理解が早まります。
まずは、目の開閉や口の動き、頭の角度を設定する基礎操作から始め、少しずつパラメータを調整して自然な動きを作り出しましょう。
慣れてくると、髪や服の揺れを追加したり、表情切り替えを設定したりと、より複雑な演出を行えるようになります。
練習を重ねるうちに、自分のイラストを思い通りに動かせるようになり、表情豊かなキャラクターを作る楽しさを実感できるはずです。
まとめ
VTuberとして活動を始めるには、アバターの制作方法や配信環境の整え方など、最初に覚えるべきことがいくつもありますが、すべてを一度に完璧にする必要はありません。
無料で使えるツールが増えた今では、初心者でも少しずつ学びながら自分だけのアバターを作り、自由に発信できるようになっています。
自分のペースで学びながら、活動の幅を少しずつ広げていくことが、長く続けるための一番のコツです。
最初は試行錯誤の連続かもしれませんが、アバターが動いた瞬間の感動や、視聴者との交流を通じて得られる喜びは格別です。
自分の表現を形にして、世界に一人だけのVTuberとしての魅力を、少しずつ発信していきましょう。


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